「胃がキリキリ痛む」「みぞおちが重苦しい」といった症状は、多くの方が経験する身近なものです。一時的な胃炎のこともあれば、潰瘍やピロリ菌感染、まれに胃以外の臓器の病気が隠れていることもあります。痛みが続く、繰り返すという場合は、一度検査を受けて原因を確かめることが大切です。
次のような場合は、様子を見ずに早めに受診してください。
特に、突然の激しい痛みや、胸の痛み・息苦しさを伴う場合は、心臓や血管など胃以外の命に関わる病気の可能性があります。ためらわずに救急車(119番)を呼ぶか、救急医療機関を受診してください。
これらは胃カメラでは分からない病気です。当院では、症状に応じて血液検査や腹部エコー、CT検査で原因を調べます。専門性の高い場合や緊急を要する場合は高度医療機関をご紹介します。
痛むタイミングや場所は、原因を推測する手がかりになります。ただし、あくまで目安です。自己判断せず、受診時に医師にお伝えください。
| 痛み方・タイミング | 考えられる主な病気 |
|---|---|
| 食後しばらくして痛む | 胃潰瘍、胃炎、機能性ディスペプシア |
| 空腹時や夜間に痛み、食べると楽になる | 十二指腸潰瘍 |
| 胸焼けや酸っぱいものが上がってくる | 逆流性食道炎、胆石発作 |
| 脂っこい食事の後に、みぞおちや右上腹部が痛む | 胆石症・胆嚢炎、胃潰瘍 |
| みぞおちから背中にかけて強く痛む | 急性膵炎、十二指腸潰瘍、心疾患、血管疾患 |
| 脇腹から背中に突然激しい痛み | 尿管結石、膵炎、心疾患、血管疾患 |
| 検査で異常がないのに痛みやもたれが続く | 機能性ディスペプシア |
胃について調べるには、胃カメラ(上部内視鏡検査)が最も確実な方法です。胃や食道、十二指腸の粘膜を直接観察し、炎症や潰瘍、がんの有無を確かめられます。ただし、胃の痛みやみぞおちの痛みの原因が胃ではないことがあるため注意が必要です。
膵炎や胆石症など、胃カメラでは分からない病気が疑われる場合は、腹部エコーやCT検査、血液検査で調べます。症状に合わせて、必要な検査を医師が判断します。
当院では、当日の胃カメラ検査に対応しています。検査をご希望の方は、前日の夜9時以降は食事を控え、朝食を抜いた状態でお越しください。水やお茶は飲んでいただけますが、牛乳などの乳製品は控えてください。当日の受付は午前10時30分までです。紹介状は不要です。
鎮静剤を使って検査を受けた場合は、当日は車・バイク・自転車の運転ができません。公共交通機関などでお越しください。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍では、みぞおちの痛みが背中に響くように感じられることがあります。一方で、背中の痛みは胃以外の病気のサインである場合もあります。
また、まれに心疾患や血管疾患のこともあります。当院では胃カメラに加え、腹部エコーやCT検査でこれらの病気も調べることができます。痛みが強い場合、発熱がある場合、皮膚や白目が黄色い場合は、早めに受診してください。
ピロリ菌に感染しているだけでは、はっきりした症状が出ないことも多くあります。しかし感染が長く続くと慢性胃炎が起こり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因になります。潰瘍ができると、みぞおちの痛みや胃もたれなどの症状が現れます。また、ピロリ菌は胃がんの発生リスクを高めることも分かっています。
当院では、基本的に胃カメラと同時にピロリ菌の検査を行うことができます。ただし、普段の生活や服用中のお薬によっては検査方法や時期が変わるため、受診時に確認させていただきます。詳しくは「ピロリ菌について」のページをご覧ください。