内痔核に対する注射治療として、近年「硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸(ALTA)」を用いた「ALTA療法」・「硬化療法」が登場しています。
治療法としては内痔核にALTAを注入することで痔核を固めて小さくする治療です。
四段階に分けて注射を行う「四段階注射法」を行う必要があり、特別な講習を修了した医師が担当することとなります。
メリットとしては手術が必要ないこと、局所麻酔のみの日帰り処置で治療が可能であること(施設によって異なります、当院は日帰り)が挙げられます。
反面、合併症として肛門機能の低下や潰瘍形成などのリスクがあるため、正確な手技が求められます。また、長期的には再発の可能性があり、再発率はおおよそ1年後 4.6%、2年後 7.8%、3年後10.1%との報告があります。
当院では一度受診いただいた際にお話しさせてもらい、適応があるかどうか判断させて頂き、処置日を相談します。処置当日は平日の夕方に行うことが多く、処置自体は20-30分程度です。
医師紹介
荻野 (真) 医師
経歴: 2010年卒業, 2019年大学院卒業/医学博士取得
資格:
「急性期病院で10年以上消化器疾患(内科・外科)に携わってきた経験を生かし、患者さんに寄り添った診療を心掛けています。」